インターネット広告代理大手のオプトへの見直しが進んでいる。景気鈍化が鮮明化する中で、もっとも影響を受けやすい業種である広告代理各社には警戒感が強まっていたが、オプトはこのほど発表した2008年12月期第3四半期でその不安を払拭しつつある。
株価は7月、8月に相次いで発表された業績計画の下方修正を経て評価が大幅に低下。8月末の水準から3分の1以下となる8万円台まで売り込まれていた。オプト株はジャスダックを代表するネット株だったが、業績下方修正からの評価下落で存在感が低下。ミクシィやサイバーエージェントなどが買われる相場でも、蚊帳の外となる場面が多かった。
オプトの2008年第3四半期決算は、連結売上高が388億5000万円(前年同期比49%増)、経常利益は8億7000万円(同6%減)となった。通期業績計画は下方修正済みであり、市場の決算発表への期待感はそれほど高くなかった。想定通りの増収減益決算だが、足元の3カ月(7〜9月)だけ見れば回復色が鮮明。連結売上高は前年同期比71%増、経常利益は同52%増と、売上高、営業利益とも3カ月ベースの過去最高を更新している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」