Yahooは米国時間1月16日、「Yahoo Open Strategy」で中心的な役割を占める「Yahoo Updates」機能を強化し、ブログ投稿、Twitterへの投稿、写真のアップロード、Yelpへのレビュー投稿といったユーザーの活動を、オンラインソーシャルコミュニティのメンバーに公開できるようにした。
今回の機能強化は、同様のサービスを提供しているFriendFeedやFacebookに対するYahooの潜在的な競争力を高めることになる。ただし、そうした競合相手は、Amazon、Digg、「Google Reader」などのサービスについても活動状況を公開できる機能を提供している。
サードパーティーの21種類のサービスに対応したことで、Yahooの「ニワトリが先か卵が先か」という問題の半分は解決できる。残りの半分は、実際にユーザーを引きつけてサービスを使ってもらうにはどうするか、ということだ。Yahooには数億人のアクティブユーザーがいるが、彼らはYahooを利用してソーシャルネットワーキングを行うことには慣れていない。
Yahoo自身のオンライン資産のうち、34種のサービスについては活動状況を公開できるが、画像共有の「Flickr」やソーシャルブックマークの「Delicious」など、当然利用できていいはずのサービスがそこに含まれていない。広報担当者のLucy Chung氏は、「『Yahoo Buzz』『Yahoo Music』『Yahoo TV』からの更新情報(Updates)は現在共有できる。他のサービスについては、できるだけ早くUpdatesの情報源として追加できるよう取り組んでいる」と述べた。
Yahoo Open Strategyは、インターネット利用の新時代に備えたYahoo再編の取り組みにおいて、主要な役割を担うものだ。いくつかの新興サービスに後れを取ってはいるが、会員数の多さを活用すれば追いつくことは可能だろう。
Yahoo Open Strategyにおける取り組みとしてはこのほか、外部の開発者が独自の検索エンジンを構築できる「Yahoo Search BOSS(Build Your Own Search Service)」、特定の目的に合わせて詳細な検索結果を表示できる「SearchMonkey」、「Yahoo Mail」「My Yahoo」および「Yahoo.com」トップページにおけるオンラインアプリケーションの追加、ソーシャルなつながりへの注目度を高めるFlickrの改良などがある。
今回の取り組みがうまくいけば、既存ユーザーの活動と忠誠が増すだけでなく、新規ユーザーの獲得にもつながるだろう。そうなれば、Yahooの広告販売件数が増え、おそらくは広告単価も向上するはずだ。
新機能の使い方については、この話題に関するYahooのブログ記事で確認できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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