Yahooは米国時間10月31日、「SearchMonkey」の公式ギャラリーに入れなかったアプリケーションが、テストアプリケーションとして追加されるオプションをプログラマーに提供し、Yahooの検索結果を増強するために考えられたアイデアを広めることができるようにした。
「今日から、ギャラリーのガイドラインを一部満たしていないアプリケーションであっても、設計どおりに動作する基本機能を備えており、初回のチェックで他に大きな問題が見あたらなかったものは、テスト用アプリケーションとしてすぐに承認されるようになる」と、Yahooの検索チームに所属するNick Cox氏はYahoo Search Blogの中で述べている。
SearchMonkeyを利用すると、呼び出された検索結果を通常よりも詳細な形で表示できる。たとえば、レストランの検索結果であれば、通常表示される店名とウェブサイトへのリンクに加えて、住所、電話番号、地図、ユーザーのレビューなども表示するようになる。プログラマーは、もっと手の込んだ検索結果画面を提供するSearchMonkeyアプリケーションを作成することもできる。SearchMonkeyアプリケーションは、Zagat、Citysearch、Yelp、LinkedIn、それにYahoo Localからデフォルトで利用できる。
テストオプションの追加でYahooが期待しているのは、新し物好きのユーザーの協力によって、プログラマーがSearchMonkeyアプリケーションを改善する作業が促進されることだ。「ユーザーから早い段階でフィードバックを得られれば、開発者にとっては大きな手助けとなるだろう。また、ユーザーにとっても、選択できるアプリケーションの幅が大きく広がることになる」とCox氏は記している。
SearchMonkeyは「Yahoo Open Strategy(YOS)」の一環で、Yahooサイトの利便性を高め、ユーザー数を増やすための1つの試みだ。Yahooはまた、検索についても、オープン検索プラットフォームの「Yahoo! Search BOSS(Build Your Own Search Service)」を提供している。これを利用すればサイト運営者は、自分のサイト上でYahooの検索結果を再編成し、順番を変えたり編集を加えたりして表示できる。サービスが普及すれば、サイト運営者は売り上げをシェアするか、Yahooの提供する広告を自分のサイトに貼り付けることになる予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」