米Yahooは自社検索広告事業を強化するため、自社技術を土台にカスタム検索エンジンを構築できるプロジェクト「Yahoo! Search BOSS(Build Your Own Search Service)」を開始した。
Yahooは7月10日夜にBOSSのベータテストを開始する。BOSSを利用することで、検索ボックス付きの独立したウェブサイトを構築できる。ユーザーのクエリをBOSSに渡し、Yahooの検索エンジンが返す結果を処理し、それを表示できる。
BOSSは、外部開発者による検索イノベーションを可能にし、その成果から利益を共有する仕組みといえる。Yahooは、自社技術を外部開発者に提供することで、インターネットで重要な部分になろうとする取り組み「Yahoo Open Strategy」を発表しており、これを具現化したものでもある。
Yahooの検索部門で検索戦略の責任者を務めるPrabhakar Raghavan氏によると、BOSS APIは無料で公開され、誰もが利用できるが、その後、BOSSのパートナーは検索広告の表示を義務付けられる予定だという。
Raghavan氏は、「ウェブにおけるYahooの検索広告の存在感を拡大したいと思っている」と述べる。「パートナーからわれわれが費用を徴収することはないが、成長に合わせてやがてはわれわれの検索広告の利用を義務付ける予定であることをサービス規約では前もって述べている」(Raghavan氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」