それはもはや時間の問題だった。ソーシャルネットワークのFacebookが、ついにアクティブユーザー数が1億5000万人に達したと発表した。アクティブユーザー数1億2000万人を達成してから2カ月強、1億人を達成してから約4カ月での達成だ。同サイトは、12月の中ごろに1億4000万人を達成していた。
この発表は、同社の創設者で最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏が、同社のブログ上で行ったものだ。Facebookがこの成長率を維持すれば、創設から5年となる同サイトのユーザー数は、Zuckerberg氏が今春25歳の誕生日を迎える前に2億人に達する可能性もある。
現在1億5000万人いるアクティブユーザーのほぼ半数は、毎日Facebookを使っている、とZuckerberg氏は書いている。同サイトの新しいユーザーの大半は、今や米国外のユーザーだ。Facebookのブログには、「こうした人たち(新ユーザー)は、すべての大陸にまたがっていて、南極大陸にもいるほどだ。Facebookを国にたとえれば、世界第8位の人口を持つ国となり、日本、ロシア、ナイジェリアを上回る」と書かれている。
しかし、財政面で見ると、Facebookはまだ「超大国」とは言えないようだ。同社は今のところ、利益よりも成長に注力する姿勢を明確に打ち出している。
これは危うい事態を招きかねない。特に経済的に困難な時期を迎え、潤沢な資金を持つFacebookへの出資者といえども、出資可能な資金が多少は少なくなっている可能性があることを考えるとなおさらだ。また、一部の批判的な声にあるように、サーバをはじめとするインフラコストが世界的には米国ほど安価ではないという問題点もある。
この画期的な記録に到達したことは、Zuckerberg氏とFacebookの社員にとって、明らかに大きな勝利だ。そして同社は、この成長に対応できる安定した財政状態にあると主張している。とは言うものの、これは憶測をエスカレートさせるだけであろう。2008年とともにFacebookに関するうわさがやむと誰が真剣に信じていただろうか。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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