オンラインマーケティングにおける新たな指標「アシスト」

執筆:尹永淑 アドバイザー:福島慎一 監修:海老根智仁(株式会社オプト)2008年12月22日 13時36分

 オンラインマーケティングやクロスメディアを用いたマーケティングコミュニケーションの手法や測定ツールが発展するにともない、計測可能な指標もどんどん増え、複雑化してきています。

 そのような中で、どのKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)やKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)をどの程度のレベルで設定し、どう運用に反映させていくのかということを設計するのはマーケッターの大きな課題となっています。

 今回は、一般的に利用されているオンライン広告のKPI/KGIの現状と、これから注目されるべきKPIに関して話したいと思います。

一般的に使われているインターネット広告効果指標

 インターネット広告に関する効果指標の中でも、特に測定しやすいものがKPIとして多く利用されているようです。例えば、CPC(Cost Per Click:クリック単価)、CTR(Click Through Rate:クリック率)、CPA(Cost Per Acquisition:顧客獲得単価)、CVR(Conversion Rate:コンバージョン率)は、どの業種の企業でも共通してよく利用されているKPIといえます。

 サイト上で直接販売を行うインターネット通販企業などでは、さらに広告投下コストに対する売上(ROAS=広告に対するROI)などの指標が加わります。しかしながら、現状では一般的にそれ以上の指標はあまり使われていないようです。

 従来、広告を出稿した際に目標のCPAに達さなかった広告は出稿停止を検討する、という判断がよくなされていたかと思います。ただ、CPAだけを追求していくばかりでは、どうしてもCPAを固定できるアフィリエイトやリスティング広告の効率だけを追求していくことになりかねません。

 単純な獲得単価や誘導単価だけでプロモーション指標を決めていくと、マーケティング手法が偏りやすくなります。そこで、参考として欧米でよく使われている効果指標の例を見てみましょう。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]