ある報道によると、米YahooとMicrosoftが、検索分野での提携に向けた取り組みを再開している可能性があるという。
ロンドンのThe Timesは現地時間11月30日、MicrosoftがYahooの検索事業を200億ドルで買収することで交渉を重ねていると報じた。同紙によると、新たな経営チームを率いる立場として、AOLの最高経営責任者(CEO)を務めていたJonathan Miller氏とFox Interactive Mediaの前社長Ross Levinsohn氏の名が挙がっているという。
The Timesは、「MicrosoftとYahooの上級取締役らは契約の大まかな条件について同意したものと思われるが、買収がうまく行くという保証はない」と伝えている。
Microsoftはこの記事についてのコメントを避けた。11月28日の時点でYahooの市場価値が160億ドルに満たない点も注目に値する。Microsoftはまたもや、市場価値以上の金額を支払おうとしているが、2008年の前半から事態は大きく変化している。
Microsoftが前回Yahooに買収提案をして以降、YahooとGoogleが検索事業における提携を発表したが、結局その話は流れ、Yahooの株価は1桁台にまで急落した。そしてYahooは、Jerry Yang氏がCEO職を辞任すると発表した。
Yang氏の辞任が伝えられた後、MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏は、同社はYahoo全体の買収にまったく興味を持っていないが、検索事業での何らかの提携は「興味深い可能性」として残っていると述べた。CNET Newsでは11月18日に、Microsoftがそのような契約についてまだ興味を持ち続けていると報じた。
更新情報:D:All Things DigitalのKara Swisher氏がRoss Levinsohn氏を取材した。The Times紙の報道で、200億ドルの契約に関与すると伝えられた人物だ。Levinsohn氏はこの記事について「まったくの作り話だ」と述べ、YahooとMicrosoftからの情報筋も、そのような話し合いが進んでいることを否定した。もちろん、関係者らがこのように否定したからといって、YahooとMicrosoftによる検索事業での提携が近い将来に実現する可能性がまったくないわけではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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