三洋電機は11月10日、背景雑音を除去し、人間の音声のみを取り出す新ノイズキャンセルLSI「LC70301LG」を開発したと発表した。12月からサンプル出荷を開始する。現行製品に比べ、ノイズ除去性能を2倍に向上させ、消費電力を2分の1に抑えたという。サンプル価格は1000円。
LC70301LGは、雑音推定アルゴリズムの見直しとメモリサイズアップの改善で、雑音除去制度を従来比で2倍に向上し、雑音成分をノイズキャンセル処理前の20分の1以下に低減できるという。
消費電力はプロセス技術の採用と独自の低消費電力化技術により、従来比50%の削減に成功しているとのことだ。
ノイズキャンセル機能に加え、騒音下でも音声を聞きやすくする「音声強調」、声の高さを変えずに速度を変換する「話速変換」にも対応する。
同社では新LSI搭載製品として、携帯電話やICレコーダーへの採用を想定しており、ICレコーダーの製品化は決定しているとのことだ。
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