三洋電機は10月28日、7インチモニタと無線LAN機能を内蔵したホームネットワークビューワ「ALBO(アルボ) HNV-M70」(HNV-M70)を発表した。携帯電話からの画像添付メール受信機能を備え、デジタル版の家庭伝言板的な役割を果たす。発売は11月14日から。価格はオープンだが、店頭想定売価は4万円程度になる見込みだ。
三洋電機コンシューマエレクトロニクスデジタル商品企画部課長の高橋典孝氏は「今や家庭内無線LANの導入は200万世帯を数えるまでとなった。ALBOは画像添付メールが受信できるモニタであり、今までになかった製品だと思う。従来ケータイメールは個人から個人へ送られるパーソナルユースのものだったが、それを個人から家族へ送るツールにすることで、家族の絆を深める製品にしたい。また、今回の商品開発にあたっては、携帯電話の技術者が担当した」と開発コンセプトを話した。
HNV-M70を利用するには、ワイヤレスネット接続とメール設定が必要になる。ワイヤレスネットワーク接続は自動設定できるバッファローのAOSSをサポート。メール設定はメールアドレス、パスワード、POP3サーバのアドレス、アカウント名、SMTPサーバのアドレスが必要だ。
搭載機能は、ケータイまたはPCからの画像添付メールの受信ができる「メールdeフォト(メッセージ表示付き)」、ケータイの画像データを赤外線を利用して受信する「赤外線受信機能」、最新ニュースを自動取得する「RSS対応のニュースサイトからの最新情報を表示」の大きく分けて3つ。
メールdeフォトでは、HNV-M70が10分に1度新着メールをチェックし、メールが届くと「新着あり」のメッセージが画面右下に表示される。受信メールはテキストのみの場合はメッセージのみ、画像添付メールの場合は画像の上にメッセージが表示される。なお、返信は「ありがとう」など、本体に内蔵されている定型文のみ対応できるとのことだ。
添付画像は256Mバイトの内蔵メモリのほか、SD/SDHCカード、メモリースティックデュオ、メモリースティックPRO デュオ、メモリースティックPRO-HG デュオ、メモリースティックマイクロ、USBメモリへの保存が可能。メモリ内に保存した画像でスライドショーも可能だ。モニタ部はタテ位置、ヨコ位置と写真の撮影位置にあわせて画面を回転させる「くるりんビュー」機能も搭載した。
このほか、写真共有サイト「Picasaウェブアルバム」「フォト蔵」へアップロードした画像が見られる機能やMP3、WMA、WAVファイルの音楽再生機能も備えている。
赤外線受信機能はモニタ上部中央にある赤外線受信部に対応携帯電話を向けて送信すると画像データを画面に映し出せるという機能。ニュースサイトから最新情報を表示は、登録した10件までのニュースサイトの最新ニュースを最大100件まで取得できるという。
ブランド名であるALBO(アルボ)とは、イタリア語で「掲示板」「アルバム」という意味。三洋電機では、ターゲットを30〜50代のファミリー層としており、離れて暮らす両親や彼、彼女へのギフトとしても需要を見込んでいる。
本体サイズは高さ208mm×幅210mm×奥行き120mmで重量は約690g。月産2000台を予定している。CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス