メディア大手のTime Warnerが米国時間11月5日、2008年第3四半期の決算を発表した。AOL部門の業績が今期も低迷を続けた結果、売り上げは横ばい、利益は減少という結果になった。
第3四半期におけるTime Warnerの売上高は117億1000万ドルで、前年同期の116億8000万ドルに対してほぼ横ばいだった。純利益は、前年同期の10億9000万ドルから10億7000万ドルに減少した。
Time Warnerは同四半期、1株あたり30セントの純利益を計上した。Thomson Reutersがまとめたアナリストの事前予測値は1株あたり27セントだったが、これを上回ったかたちだ。
この発表を受け、Time Warnerの株価は午前中の早い時間の取引で2.49%上昇し、11.10ドルに達した。
Time Warnerでは、同社のネットワーク、ケーブル、映画娯楽部門は業績を伸ばしており、これが出版およびAOL部門の売り上げの落ち込みを相殺したと説明している。
AOLの売上高は、前年同期から17%(2億700万ドル)減少して10億ドルになった。その内訳は、契約者からの収入が26%(1億6500万ドル)減少したほか、広告売り上げも6%(3300万ドル)減少している。
契約者からの収入減は、主に米国内でAOLブランドを利用する有料会員が減少したことを反映している。AOLは電子メールなどのサービスをインターネット消費者に無料で提供する戦略をとっており、これが有料会員減の主因とみられる。
広告収入では、AOL Networkサイトにおけるディスプレイ広告、およびサードパーティーサイトにおける広告の売り上げ減少が大きく響いたが、有料検索広告の伸びが一部これを補った。
GoogleとAOLは、GoogleがAOLに有料検索広告を提供するという内容の契約を結んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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