Googleは米国時間8月7日遅く、AOLへの賭けは失敗だったかもしれないことを認めた。
Googleは、米証券取引委員会に提出した報告書の中で、10億ドルを出資しTime Warnerのウェブ事業部門であるAOLの株式5%を取得したが、「株式評価減の可能性」があり、将来、損失を計上しなければならないかもしれないと述べた。
当社の評価では、AOLへの投資で株式の評価減が発生した可能性がある。(中略)今後も引き続き、この投資での株式評価減について検証する。将来、評価減による損失の計上が必要になる可能性があり、計上による連結損益計算書への影響はかなりのものになる恐れがある。
2005年12月に締結された契約では、最大の広告パートナーであるAOLがMicrosoftに鞍替えしないよう、GoogleのAOLとの検索広告契約の更新が保証された。当時、この契約では、AOLに200億ドルの評価額が付けられていた。
Googleは報告書の中で、AOLの現在の価値については評価していなかったが、観測筋は100億ドル程度と考えている。
Googleの契約では、Time WarnerにAOLを新規株式公開で分離独立させるか、株式を買い戻すように要求することができるのだが、Googleにとっては5億ドルの損失になる。
Time Warnerは8月6日、2009年初めまでにAOLのダイヤルアップ事業を広告事業から切り離すことを発表し、AOLを整理して、メディア事業に注力する意向を示した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」