AOLはオンライン事業の一部を打ち切り、他事業に集中することで、業績の回復を考えている。内部メモから明らかになった。
同社のプロダクト&マーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデントKevin Conroy氏による米国時間7月14日付けのメモによると、終了するプロダクトは動画、音楽、写真共有のBluestring、オンラインストレージサービスのXdrive、写真のストレージと共有のAOL Picturesなど。メモについてはTechCrunchも24日に報じている。
Conroy氏はメモの中で「これらのコンシューマーストレージ製品は、運営にかかる高い費用をオフセットできるほど、市場での人気も収入も得られなかった」と述べている。また、モバイル端末での利用を想定してさまざまなAOLサービスを組み合わせたMyMobileも提供が中止される。
PaidContent.orgに掲載された別のメモでは、AOLがブログを整理することも示唆されている。記事によれば、DIYLifeは終了し、また執筆者に原稿料金が支払われていたUnofficial Apple WeblogとDownloadSqudは、コスト圧縮のため31日までは投稿を控えるように連絡を受けたという。
財務状況を改善するためにプロダクトを終了する決断を下すのは珍しい。しかし、AOLを所有するTime Warnerが、一時は人気を博した同社を売りに出すか、何かしらの戦略的な行動に出ることを検討していることを考えると、これも不思議ではない。
AOLは今後、売り上げを向上させるため、他のプロダクトにより一層の力を入れてゆく。これらのプロダクトにはAOLのブラウザツールバー、デスクトップソフトウェア、電子メールサービス、動画検索サイトTruveoなどがあると、14日のメモには書かれている。
7月25日太平洋夏時間8:41更新:AOLの情報源は、これらのメモが本物であることや、Conroy氏がXdrive部門を売却する計画を立てていることを認めた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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