「われわれのビジョンは、門番がいないということだ」、そして、Googleは編集機能を持たないと、GoogleのモバイルプラットフォームグループのマネージャーであるRich Miner氏は述べる。「アプリを調べ、何をしているか確認する人間はいない」(Miner氏)
このアプローチは、Buzzdの最高経営責任者で共同創業者であるNihal Mehta氏にとって大きな魅力である。同社はiPhone用アプリケーションを3カ月前に投稿したが、App Storeに登場したのはつい最近だ、と同氏は述べる。
Mehta氏は、AppleのApp Storeについて「長い待ち時間がある」と語る。「Androidのプロセスはもっとずっと民主主義的だ。基本的に、申請するとアプリはそこに登録されると述べている」(Mehta氏)
Googleは、Android Marketに検索機能やユーザーレーティング機能を備え、YouTubeのようにしようとしている。Android Marketを広くオープンにすることで、「ロングテールが実現可能になる」とMiner氏は述べる。つまり、主流アプリケーションだけでなくある狭い分野のユーザーにとって魅力となるような製品の余地もあるということである。
ユーザーレーティングだけが、アプリケーションのランク付けやAndroid Marketでの掲載のされ方を決める要因になっているわけではない。「匿名の使用統計」もまた含まれている、とChu氏はブログで付け加えている。
しかし、Android Marketがまったく管理されていないというわけではない。たとえば、アプリケーションがGPSトラッキングなどのサービスを使用することをインストール時にユーザーへ警告を表示しないなど、Googleの利用規約に違反するアプリケーションは、Android Marketや携帯電話自身から削除される可能性がある。また、よりグレーな問題の場合には、ユーザーがソフトウェアにフラグを立てることに手を貸せる。
Chu氏は、「有害なアプリは、5つ星に評価されることはない。こうしたアプリは、隅々まですばやく発見され、プラットフォームから排除される」と述べた。「こうしたことが役に立ち、携帯電話事業者が(Googleのセルフマネージングシステムに)より安心していられるようになった」(Chu氏)
アプリケーションの審査は、ユーザーを保護する助けとなる一方で、Miner氏はAndroidのセキュリティーは堅牢であると述べる。たとえば、ファイルシステムは「書き込みがロックされているので、誰もアクセスすることはできない」ようになっている。また、アプリケーションは別のアプリケーションのデータにアクセスすることができないようになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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