国内初のソーシャルレンディングサービス「maneo」、ついにサービス開始 - (page 2)

岩本有平(編集部)2008年10月15日 08時00分

 ボロワーの申請が済むと、お金を借りるための「オークション作成」が可能になる。ボロワーは、自身が設定した終了期日までレンダーが入札かのうで、リバースオークション方式により入札のたびに金利が下がる「スタンダードローン」と、金利変動がなく、希望する金額の入札があった時点でオークションを終了する「クイックローン」の2種類のオークションを作成できる。なおmaneoは成約額の1.5%と、毎月元本の1.5%の金利を手数料として徴収する。

 ユーザー間の情報はmaneoが所有するが、サイト上での取引はボロワー、レンダーともに匿名で行うことができる。しかしその一方で、レンダーは無担保、無保証でボロワーにお金を貸すことになるため、債務不履行のリスクはレンダーが負うことになる。

maneoの概要 maneoのサービス概要。ボロワーとレンダーのやりとりはSNS「maneo」上でほとんど完結するが、厳密には3つの会社でそれぞれボロワー、レンダーの情報、レンダーの資金を個別に管理する。※クリックすると拡大します

 これについてmaneoでは、ボロワーの条件を年収300万円以上に限定した上、外部機関の持つ信用情報やmaneoに申請する勤続年数などをもとに「maneoスコア」と呼ぶ独自のスコアリングを実施。これによって借り入れの上限を設定するほか、1人のレンダーが1人のボロワーに貸し出しできる金額を20万円までとすることでリスクを低減する。

 また、レンダーからボロワーへの質問機能も用意し、ボロワーがブログで公開する自身の生活の様子などとあわせて、お金を貸すかどうかの判断材料にできるとしている。

 maneoでは結婚や出産といったライフイベントでお金が必要となった際に利用する銀行の無担保目的別ローンを利用するユーザーをメインターゲットにサービスを展開。2011年3月までに300億円のローン成立を目指す。

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