日立製作所は9月22日、CPU非搭載のメモリデバイスに「電子署名」機能を組み込む技術を開発したと発表した。日立製作所によると、本技術は世界初になるという。
電子署名は作成者の認証とともに、内容が改ざんされない仕組みも必要であるため、通常はCPUによって所定の複雑な演算処理が必要であった。そのため、CPUを持たない従来のメモリデバイスでは、電子署名の機能を組み込まず、シリアル番号などによる識別を用いた真正性の確認が一般的だった。
今回開発した技術は、署名生成に必要となるデータをあらかじめ暗号化してメモリチップに記録し、同データを適切に組み合わせることで電子署名を生成する。さらに、返送された電子署名が正しい場合にのみ、メモリデバイスが正規であると装置側が判断するCHAP方式を用いた。
装置からメモリデバイスに送付されるチャレンジコードは、毎回ランダムに選択され、正しい電子署名も毎回異なる。そのため複製品のメモリデバイスに利用した場合は、正しい電子署名が生成できず認証には成功しないとしている。
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