大手データベース企業であるSybaseの「iAnywhere」ソフトウェアでは、「Lotus Domino」、「Microsoft Exchange」プラットフォームをベースに、企業の電子メールサーバに接続できる。
Sybaseのウェブサイトには、iAnywhereでは、「企業の(主要な)メッセージングインフラストラクチャを変更せずに」電子メール、連絡先へのアクセスを提供することで、企業のメッセージングプラットフォームの安全性を確保できると書かれている。
また、オフラインで電子メールにアクセスすることもできる。Sybaseはさらに、「iPhone SDK」(ソフトウェア開発キット)のバージョン2をベースにアプリケーションをアップグレードする計画だと述べた。
ビジネス管理ソフトウェアメーカーであるSAPは、「BlackBerry」など、ほかのプラットフォームに先駆けて、セールスフォースオートメーション(SFA)スイートのiPhone版をリリースした。
SAPは声明の中で、このソフトウェアを使って、連絡先、販売に関する情報、アカウントデータをiPhoneにロードできると述べた。
iPhone向けアプリケーションをリリースした初期のベンダーの1社であるSalesforce.comは3月、iPhone SDKのベータ版をベースに開発されたカスタマーリレーションシップマネージメント(CRM)製品の暫定版を披露した。
このソフトウェアでは、ユーザーはCRMレコードにアクセスできる。Salesforce.comのウェブサイトによれば、ソフトウェアは無料で、ユーザーは連絡先、アカウントを検索、閲覧できるが、データを編集するには、有料版を申し込む必要がある。
これらのアプリケーションはiPhoneのネイティブアプリケーションではないが、iPhoneのウェブブラウザから起動できる。ネイティブでないアプリケーションを提供している大手企業には、CRMベンダーのNetSuiteとSugerCRMがあり、どちらもWebベースのエンタープライズリソースプランニング(ERP)版をリリースしている。
アプリケーションはホスト版、オンプレミス版の両方で提供されている。
また、オンラインオフィススイートのZohoも、iPhone向けのプロダクティビティスイートのモバイル版を発表している。スイートには、文書作成、表計算、電子メールプログラムが含まれている。ユーザーは既存の文書を閲覧できるが、編集したり、新規に作成したりすることはできない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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