マイクロソフトによれば、Windows Live MessengerのAPIを活用したサービスはニコニコメッセが初という。マイクロソフトがWindows Live Messengerのプロモーションコンテンツを作成するために、ニワンゴの取締役である西村博之(ひろゆき)氏に取材した際、「ニコニコ動画と連携したら便利なのではないか」というアイデアを話したことがきっかけで実現したとのこと。
「友達とメッセンジャーをしながら『この動画が面白い』という話をよくしていたので、メッセンジャーとニコニコ動画を一緒に見られたほうが感想が伝えやすいと思った」と西村氏は話したが、「本当にプロジェクトが進んでいたことに驚いた」と、自身の思いつきが実現したことはいささか意外だったようだ。
マイクロソフトとしては、ニコニコ動画との連携でユーザーの拡大や利用頻度の向上を図りたい考えがある。Windows Live Messengerユーザーの動向について調査した際に、ニコニコ動画が他のサービスに比べて2倍ほど多く使われていたといい、「ユーザーの重なりが大きかった。うまく融合したら実は便利なのではないかと考え、こちらから(提携を)提案した」(マイクロソフト執行役常務コンシューマー&オンライン事業部コンシューマー&オンライン マーケティング統括部長の笹本裕氏)とのことだ。
また、ニワンゴにとっては、これまでニコニコ動画を利用したことのないユーザーに利用してもらえるチャンスとなる。「Windowsの強みは、なんといっても最初から(Windows OS搭載のパソコンに)入っていること。ニコニコ動画のIDを持っていないユーザーに勧誘する強力なツールになる」(ニワンゴ親会社であるドワンゴの顧問、夏野剛氏)とした。
このほか、Windows Live Messengerで利用できるアイコンや、「ウインク」とよばれるアニメーションも、ニコニコ動画をモチーフにしたものを用意する。
利用料金はいずれも無料。ただし、Windows Live Messengerを利用するためにWindows Liveのアカウントが必要になる。現在のところ、Mac OSには対応していない。また、APIの制限上、1対1の会話でしか利用できない。
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