この反応はAnandTechや他のウェブサイトに反響を呼んだ。AnandTechは「当初から、ほとんどのマザーボード製造業者がnForce 200とIntel X58の組み合わせを使用する予定はないと聞いていた」と述べ、i7をサポートするシリコン、Intel X58チップセットについて言及した。
問題となっているのはNVIDIAのScalable Link Interface(SLI)である。SLIは、Crysisなどの最も負荷の大きいPCゲーム用に複数のNVIDIAのグラフィックボードを使用したいゲームファンにとっては重要なテクノロジーだ。NVIDIAは、ハイエンドのゲームの境地に達するための唯一の方法は、同社のサポートするシリコンを使用することだと言い続けてきた。
しかし、8月28日の発表ですべてが変わった。発売予定のIntelのCore i7プロセッサ向けにNVIDIAがSLIをサポートしたため、ユーザーはSLIシステムを「ネイティブで」設定できる。つまり、NVIDIA nForce 200がなくても可能なのだ。NVIDIAのMCPプロダクションのディレクター・オブ・テクニカル・マーケティングTom Peterson氏は、「nForce 200はこれまで唯一のソリューションだった。そしてこれは非常にハイエンドなソリューションだ」と語った。
i7で動作する、IntelのQuickPath Interconnect(QPI)テクノロジーに基づくチップセットをNVIDIAが製造するかどうかという議論が以前からあったが、今回の発表はこの議論にまでさかのぼる。NVIDIAは製造しないとの見解を発表していた。Peterson氏は、「Bloomfield(i7プロセッサ)について、QPIベースのチップセットを製造しないことはすでに発表している。そのため、nForce 200のみを提供した」と語った。
(訂正:NVIDIAは、QPIライセンスを所有しているが、QPIチップセットを製造しないことを選択した、と主張した)
これは、NVIDIAがチップセット業界から撤退するとの推測に拍車をかけた。 Mercury Researchの創設者でプリンシパルのDean McCarron氏は「特にi7のことを考えると、長期的にはあり得ると考えている人はいるだろう」と述べる。
もっとも、McCarron氏は、NVIDIAの撤退は当面はないだろうと考える。というのは、NVIDIAは先週、i7ではなく、Intelの現行のCore 2アーキテクチャ向けに統合グラフィックスチップセットをまもなく発表することを示唆したからだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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