mixiサービス企画部長に聞く、「プラットフォームを開放する理由」 - (page 2)

鳴海淳義(編集部)2008年08月20日 17時35分
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--OpenIDのように、今後採用するであろう仕組みとして、例えばどういったものがありますか。

 第3弾のアプリケーションプラットフォームはOpenSocialに準拠した形で提供したいとか、いろいろあります。なるべく、すでに広まっているデファクトスタンダードに倣って、開発者の垣根を下げていくという努力はしたいと考えています。

 OpenIDについても、OpenIDそのものに肩入れをしているというよりは、一番垣根が低いのではないかということで選択したということです。

ミクシィのオープン戦略と、前職ドコモでの経験

--mixiのようにすでに強固なユーザー基盤を持つSNSがOpenIDやOpenSocialのようなオープンなプラットフォームを採用すると、新たに得るものよりもむしろ失うもののほうが多いのではないか、という考え方はないですか。

 プラットフォームを開放することで、mixiから何かが漏れていってしまうのではないかという懸念があるかもしれませんが、我々は実はあまりそうは思っておりません。

 実は私は前職でドコモにいたのですが、そのときに公式サイトに検索エンジンを導入し、検索から一般サイトにユーザーが抜けるようにしたんですね。そうすると、公式サイトの利用者が減るのではないのかというご懸念を非常に多くいただきましたが、実際は開放することによってむしろ携帯電話でのインターネット利用者そのものが増えました。

 ですので、今回も我々が考えるべきは現在のmixiユーザーがどこかに行ってしまうとか、ページビュー(PV)が減るとか減らないではなく、SNSもしくはソーシャルグラフの利用人口そのものを底上げすることだと思っています。

 mixiもまだ1500万ユーザーですから、逆に言うと9000万人は使っていないということです。そのうちのせめて3分の1か半分ぐらいは、SNSの何らかの価値を享受していただけるはずだと思っています。

 全体の利用人口を増やすために一部PVが減るところはあるかもしれませんが、全体を増やすためには開放していったほうが結果的には良いという考え方です。

日本のSNS市場はこれから

--まだ守りに入る時期ではないということですね。

 SNSというサービス自体は1500万人で留まるようなポテンシャルではないと思っています。これは海外の例を見ましても、先進国であれば普通は大体人口の半分以上まで利用者が伸びています。むしろ日本だけがSNSの利用者が少ない国と言ってもいいかもしれません。

 これだけモバイルもPCもデバイスが進化し、インフラも整っている中でSNSがまだ広まりきっていないのは、我々の努力不足の面もありますので、これから頑張っていきたいと思っています。

--以前、笠原社長は中長期的に3000万ユーザを目指していると仰っていましたが(参考記事)、それの鍵となるのがmixi Platformなのですか。

 その1つではありますね。mixi Platformはどちらかというと高度なユーザーさんがさらに専門的な使い方をして、多様な楽しみ方をしていただくものです。さっきも申し上げましたましたが、プレーンなmixiをより進化させて人口を広げていったり、モバイル版サービスをもっと使いやすくしたりする努力は、また別の戦略を用意しています。

 それについてはまた改めてご説明をさせていただければと思っています。

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