UPDATE ミクシィは5月9日、2008年3月期の決算を発表した。運営するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」の広告収益が順調に伸び、売上高は前年同期比1.9倍、営業利益、経常利益ともに1.7倍の成長となった。また開発者向けプラットフォームの提供なども今後の予定として明かされた。
2008年3月期(2007年4月1日〜2008年3月31日)の売上高は100億5293万円(前年同期52億4738万円)、営業利益は37億4932万円(同21億8471万円)、経常利益は37億6413万円(同21億4741万円)、純利益は20億1104万円(同11億1809万円)だった。売上のうち、mixiが87億5707万円と9割近くを占め、インターネット求人事業「Find Job!」は12億9586万円。
2008年3月31日時点のmixiのページビュー(PV)はPC版とモバイル版あわせて137.9億PV(PC版が54.8億PV、モバイル版が83.1億PV)、ユーザー数は1401万人だった。ミクシィ代表取締役の笠原健治氏によれば、中長期的には3000万ユーザーを目指していくという。
mixiのメディア価値向上のための施策としては、同日に発表された「mixiミュージックプラス(仮称)」のほか、開発者向けプラットフォームの提供やユーザー同士のマッチング機能の強化などが挙げられた。
開発者向けプラットフォームとは、ミクシィが今後公開する予定のウェブAPIを活用して、外部の開発者がmixi内で動作するサービスや機能を作ることができるようにするもの。また、ユーザー同士のマッチング機能の強化は、mixi内で活動するユーザー数が拡大して知り合いを見つけるのが困難になりつつある中で、人と人のつながりをサポートするものだ。どちらも提供時期は未定だという。
2009年3月期の業績は、売上高130億円、営業利益38億円、経常利益38億円、純利益20億5000万円を見込む。
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