楽天は8月4日、イーバンク銀行と資本、業務提携すると発表した。決済サービスを強化するほか、新たな金融商品を共同で開発する狙いがある。
同日開催される楽天の取締役会決議後に、両社で基本合意書を締結する。楽天はイーバンクに対して9月末までに200億円程度出資する見込みだが、現時点で具体的な株数、金額は決まっていないとのことだ。
イーバンク銀行の資本金は3月末時点で384億1400万円、従業員数は214名。筆頭株主は14.9%の株式を保有する、日本政策投資銀行系のDBJ事業投資。このほか、代表取締役社長の松尾泰一氏が6.5%、NTTファイナンスが6.2%の株式を保有している。なお、楽天は6月末時点でイーバンク銀行の普通株式200株(発行済株式総数の0.03%)を保有している少数株主だ。
イーバンクは同日、2009年3月期第1四半期の決算を発表している。売上高にあたる経常収益は前年同期比47.0%減の48億7400万円となり、経常利益は22億7200万円の赤字に転落した。カード関連手数料についての取り扱い商品ラインアップの変更や信託財産であるファンドオブファンズの償還、売却が影響したためとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」