楽天とNTTドコモが共同出資する楽天オークションは11月13日、匿名で落札者と出品者が取引できる「楽天あんしん取引」に対応したインターネットオークション「楽天オークション」を開始した。
楽天オークションではPC向けサービスのほかに、iモード向けサービスも提供を予定している。PC版のサービスは同日からサービスを開始しているが、iモード版のサービスは11月20日からとなる。また、iモード版ではサービス開始と同時にソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「オクトモ」を開始する。
サービスへの入札には楽天IDもしくは楽天オークションIDが必要で、出品の場合は楽天オークションIDの取得が必須となる。利用料金は月額固定費が出品、落札ともに無料となっており、1取引あたりのシステム利用料はPC版で落札金額の3.15%、iモード版では無料となっている。楽天あんしん取引では、日本郵政公社が提供する匿名エスクローサービス「あて名変換サービス」を利用している。
楽天オークションで商品を落札者した場合、三井住友銀行の楽天オークション専用口座へ入金することで、楽天オークションから出品者へ入金が通知される。出品者はその通知を受け、オークションIDと送付先の都道府県を記入するだけで商品を配送できる。その後、落札者は商品が届いた時点で楽天オークションに到着を通知すると、はじめて出品者の個人口座に入金されるという仕組みだ。商品に問題がある場合も、出品者への支払いを行う前に楽天オークションに通知することで、被害を最小限に防ぐことができるとしている。
またiモード向けに提供するSNSオクトモでは、アバターや日記機能が提供されるほか、ユーザーが興味をもつ商品をキーワードとして登録でき、キーワードに関連した商品検索ができる。また、同じキーワードを登録しているユーザー同士をオクトモ上の友人「オク友」としてマッチングすることも可能だ。オク友になったユーザーに対してはメッセージの交換ができるほか、オク友限定でのオークションを開催することもできる。
楽天オークションでは2010年の取扱高4000億円と、1500万ユーザーの獲得を目指す。なお、楽天オークションのサービス開始にあたり、楽天が提供しているオークションサービス「楽天フリマ」は11月24日に楽天オークションと統合する。また、楽天出店者向けのオークションサービス「楽天スーパーオークション」も楽天オークション内のサービスとする。
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