3月30日付の朝日新聞の報道によると、楽天は東京放送(TBS)の株式を買い増すことを検討しているという。一方、TBSは2月28日、20%超の株式を保有する敵対的買収者に対抗する買収防衛策導入を発表している。
楽天が今後、TBS株を買い増せば、楽天のTBS株保有率が20%を超え、再び両社の緊張関係が表面化する可能性も考えられる。
楽天は2005年10月、通信と放送を融合させたメディア事業に参入するため、TBS株式の大量取得を行った上で経営統合を提案。TBSがこれに反発し、みずほコーポレート銀行頭取の斎藤宏氏が仲介役を務め、提携協議の開始に至った経緯がある。
しかし、提携協議を開始する条件の1つだった「楽天の保有するTBS株を10%未満まで低下させてそれを超える株式をみずほ信託銀行に信託する」という内容の信託終了に伴い、みずほは楽天とTBSの件から手を引いている。
そのため、両社の提携協議の行方について、注目が集まっていた。
これについて楽天は現時点で、「企業価値の最大化に向けてさまざまな選択肢について検討中であり、現段階では未だ決まったものはありません」とコメントしている。
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