米インターネット広告団体、ビデオ広告の新規格VASTを策定

文:Steven Musil(CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル2008年08月01日 13時36分
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 利益を生む可能性を持つ新しい広告媒体であるデジタルビデオ広告を軌道に乗せるために、ウェブ広告の業界団体が新しい技術規格を発表した。

 米国時間7月31日、オンライン広告市場での総売上高が210億ドルにのぼる企業をメンバーに持つInteractive Advertising Bureau(IAB)は、VAST(Digital Video Ad Serving Template)と呼ばれるデジタルビデオ広告の新しい通信規格を発表した。この規格が業界で採用されれば、ウェブ上で各種ビデオプレーヤーとビデオ広告ネットワーク間の共通プロトコルが確立される。そうなれば、広告主はYahooやHulu.comなどのために広告を再フォーマットせずにYouTubeに広告を掲載することができるようになる。

 基本的にビデオ広告はテレビ広告や大手ブランド広告を再デザインした形態であるため、ビデオ広告はウェブパブリッシャーにとって次の大きな成長の機会であると考えられている。テレビよりもかなり低料金で広告を販売することがあたりまえのウェブパブリッシャーにとって、数十億ドル規模になるこの市場への期待は高い。

 しかし、ビデオ広告はまだ黎明期にある。YouTubeなどのサイトにはもちろん十分な広告枠があるが、大手ブランドの広告主には広告枠を埋めるのに十分な制作力がまだない。広告制作は手間のかかる複雑な作業であり、ウェブではテレビコマーシャルほどの費用対効果が得られないと考える広告主はまだ多い。IABの新規格は、制作した1つのビデオを複数のサイトで簡単に流せるようにすることで、この種のビジネスの起爆剤となることを目的に設計されている。

 YouTubeの親会社であるGoogleはこのアイデアに乗り気であるようだ。GoogleのアドバタイジングプロダクトマネージャーであるAri Paparo氏は声明の中で「VASTは広告サーバとプレーヤー間の通信を標準化できる。より多くのマーケッターがデジタルビデオを活用するようになっており、パブリッシャーはビデオ在庫からの収入を最大化したいと考えている。そのため、標準化は不可欠である」と述べている。

 IABは一般の意見を求めるため、9月10日までこの規格を公開している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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