オーストラリア最大の通信事業者となるTelstraは現地時間7月9日、Appleの「iPhone 3G」を、11日午前より発売するものの、全国で15店のみで販売が行われ、シドニーでも取り扱いは1店舗に限られることを明らかにした。
Telstraが公表した(iPhone 3Gの)販売店情報リストによれば、シドニーのジョージストリートおよびメルボルンのバークストリートの「T-Life」ブランドの店舗は、11日午前6時に開店し、iPhone 3Gを顧客に販売開始するという。通常は午前8時に開店する。
これは、Telstraが限られた数量のiPhone 3Gしか用意できておらず、在庫不足になる可能性が高いのではないかとの疑問を生じさせるものとなった。Telstraの広報担当であるPeter Taylor氏は「最初の1週間に入荷する数量は限られてくるため、確実に入手するには、早めの購入をお勧めする」と述べた。
電気通信系アナリストのPaul Budde氏は、iPhoneには、かなりの累積需要があると確信していると語った。
「今回のような状況では、何が起こり得るのか、まったくだれにも予想がつかない。これが行き過ぎた宣伝でしかないのであれば、十分な在庫もあるだろうが、本当に多くの人々が押しかけてくるならば、問題が生じるかもしれない」と、Budde氏は分析している。
別の通信事業者のOptusは、シドニーの店舗を、通常より6時間早い(まだ真夜中の)時刻に開店する予定だが、すでにiPhone 3G購入の保証金を支払った人々だけに販売が行われる。Vodafoneは、11日早朝に、シドニーで発売イベントを計画している。
GartnerのリサーチディレクターであるRobin Simpson氏は、iPhoneが実際に発売されるまでは、在庫の不足状況を予測することは難しいとしつつも、最初の出荷台数は、人々が考えるほど多くはない可能性が非常に高いと語っている。
Simpson氏は、顧客の購入時にiPhone 3Gのアクティベーションを適確に行えるよう、Telstraが、ふさわしいトレーニングをスタッフに提供するためにも、販売店数の制限はやむを得なかったのではないかとも推察している。
「Appleは通常、小売店のトレーニングに、かなり厳格である。販売店数制限は、ちょうど実際的な措置であったのかもしれない」と、Simpson氏は述べた。
Telstraは、全国各地のほかの13店舗でも、iPhone 3Gを発売する。
Taylor氏は、TelstraがiPhone 3Gを全国的に販売することを決定したため、地方に住むオーストラリア人であっても、同じ発売時間帯に、オーストラリアで初のiPhone 3G購入者となれる可能性があると語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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