発売日までまだ丸々1週間あるにもかかわらず、米国時間7月4日にはAppleの「iPhone 3G」を求める人たちの行列ができ始めた。
こうした行列を報道すると、行列を作っている人たちを奨励することになるので、取り上げるべきではないというのが率直な意見だ。しかし、自分がテキサス州オースティンなどではなくマンハッタンに住んでいたら、今頃は私自身も彼らをインタビューしていたことだろう。
ニューヨーク5番街にあるApple Storeに並んだ人々を最初に報じたのはGearDiaryで、その後Engadgetでも伝えていたが、どうやら、iPhone依存症の人たちの集まりではなさそうだ。
その代わり、この集団は、商品を買うために最も早くから並んだという世界記録を達成したいと考え、さらに「社会的農業政策」のメッセージも世界に届けたがっていると思われる人々によって構成されていた。だが、Engadgetのビデオインタビューからは、この集団がどこかの組織に属しているのかどうかを判断するのは難しかった。
「CNNMoney.com」の「Apple 2.0」ブログは7月5日、このグループの主張をもう少し詳しく伝えている。最初10人いたグループは、雨降りの4日夜が明けた5日の朝、5人に減っていた。彼らはどうやら、地球に優しい有機農業と持続可能性を支持しているようだ。Apple 2.0の記事によれば、彼らはホワイトハウスの芝生を有機農業の農場に変えることに関心があるようで、大統領候補者のためにiPhoneを買うことを計画しているのかもしれないという。
一見したところ、にわか仕立てに思えるこの集団は、世間の注目を集めるためにiPhone 3Gを利用しようと考えるなど、抜け目ないことは確かだ。だが、本音を言うなら、主流メディアのジャーナリストの大半は、世界を変えるためにメディアを利用しようとする自然回帰運動の主導者たちより、ガジェット好きをインタビューしたいと思っているのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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