UPDATE iPhone 3Gの発売を目前に控え、ニューヨーク五番街のApple Storeにはすでに行列ができているらしい。では日本はどうだろうか? 7月8日正午近くに、ソフトバンクショップの旗艦店がある表参道に行ってみた。
ハードウェアのスペックや料金に関する情報は出揃ってきたものの、依然として販売店や販売方法の詳細は明らかにされていない。そのような中で、さすがにまだ並ぶ人はいないかと思われたが、店の向かい側にたたずむ数人を発見した。なんとユビキタスエンターテインメント 代表取締役兼CEOの清水亮氏と、同社社員だった。
「これから4日間、入れ替わりで並びます」。清水氏はニューヨークのApple Storeに行列ができていることを知り、ソフトバンクショップに駆けつけたという。手に持っているのはiPhone 3Gではなく、iPod Touchだ。同社が開発したiPhone/iPod Touch用アプリケーション「iPong」で暇つぶしをしている。
同社はiPhone向けアプリケーションの開発を終えたばかり。App Store登録の苦労なども語ってくれた。前日はiPhone向け新アプリケーションのCM制作で徹夜だったそうだ。
話をするうちにユビキタスエンターテインメントのメンバーが続々と集まってきた。寝袋、ミネラルウォーター、簡易椅子・・・。iPhone 3G購入を巡る戦いが始まったようだ。
一方、ソフトバンク表参道店の店員は冷静だ。iPhone 3Gについて尋ねると、「予約は受け付けておりません」「本社からの指示がありませんので」との答えが返ってきた。販売については相変わらずわからないままだ。ただ、もし並ぶとしたら何を持ってくればいいですか?と聞くと、「免許証などの本人確認の書類、銀行口座やクレジットカード番号のわかるもの、印鑑などでしょうか。こちらも確実とは言えませんが・・・」とのことだ。
16時過ぎに再びソフトバンクショップ表参道店の前を通りかかると、並んでいる人が十数人に増えていた。
ソフトバンクモバイルからiPhone発売に関して正式な発表があり、ここ表参道が先行発売の会場となることが明らかになった直後の現場。まだ行列の人数に変化はないようだ。
ユビキタスエンタテインメントの清水氏はiPhone向けのアプリケーション「ZEPTOPAD」のデモを見せてくれた。ZEPTOPADは独自にインターフェースから開発した多機能のフリーハンドメモソフト。清水氏が「自分が今までずっとやりたかったことが実現できるソフト」と、力を込める同アプリケーションは、iPhone発売までの間にデモを見せる予定もあるという。
清水氏らが来る以前にもソフトバンク表参道に並ぼうとした人がいたことがわかったため、7月8日の夜中時点で並んでいる人たちの間で、公平を期すためにじゃんけんであらためて順位を決定したそうだ。その結果、一番は名古屋から来た学生になったという。
(編集部注:記事を公開した際に未成年者の写真や氏名を掲載していましたが、不適切でしたので削除させていただきました。)
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