VMJ(金山和男社長)は、裸眼で画面から最大約83cmポップアップする立体映像(3次元)が視認できる、世界最大65インチの「業務用3D立体液晶ディスプレイ・システム」を6月下旬から発売すると発表した。本体と再生用ソフトの税別価格は300万円前後の見込み。
駅、空港、公共施設、ショッピングセンター、地下街、デパートなどで使用することを想定したデジタルサイネージ(電子広告)。また、同ディスプレイ・システムの画面サイズは、2.5インチから今回の65インチまでを揃え、今後ゲーム、パチンコ・パチスロ、携帯電話などの新たな分野にも展開する。
一度に多数の人が視聴できる大型画面の特徴を生かすとともに、複数のディスプレイをネットワーク化して、さまざまな広告映像を同時に連続配信することが可能。同システムは、独ビジュモーション社が開発した裸眼で鮮明な立体映像を視認できるパララックスバリアテクノロジーを応用。液晶パネルに特殊ガラスフィルターを張り付けることで、立体映像表示を可能にした。
なお、立体映像の仕組みは、格子状のすき間から左右の目が見るべきそれぞれの画像を短冊状に配置することで、画像の立体化を行う。すき間を十分に狭くし、画像面に異なる方向から複数画像を連続的に配置することで、視点が移動しても、適切な立体像が視認できる。
サイズは幅1572×奥行き126×高さ約923mm、スタンドを除く重さは約65kg。3D最適表示距離は約4m、最大3D表示距離は約826mm。最高解像度は1920×1080ドット、消費電力は約550W。今後、同社は3D映像事業で年間30億円の販売を見込む。
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