日立製作所のシステム開発研究所は11月17日、手の動きに応じて3次元(3D)映像を生成する裸眼立体視ディスプレイ向け技術を開発した。同技術を利用すると、立体感のあるキャラクター映像を、センサーの入力に合わせてリアルタイム表示できる。
この技術は、日立の開発した「Integral Videography(IV)」方式と呼ぶ裸眼立体視ディスプレイがベース。IV方式は、高精細ディスプレイ上に小さな凸レンズが並んだマイクロレンズアレイを乗せた構造を持つ。
左右および上下方向の視差を作り出すため、ディスプレイを横から見ても立体視できる。複数人が多方向から同時にディスプレイを見る場合や、寝転がってディスプレイを見る場合でも、自然な立体映像を表示可能という。
日立は、IV方式のマイクロレンズ1個から60方向の光線情報を出力できるよう改造を施し、滑らかな運動視差を表現できるようにした。さらに、バンダイから提供された超音波センサー技術を利用し、人間の手の位置と3Dキャラクター映像を連動させる仕組みを開発した。
日立は、11月18日から19日に池袋サンシャインシティで開催されるバンダイのイベント「オメデトー10しゅーねん! たまごっちワールド」において、この技術を適用した試作機を展示する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」