Facebookも同時に買収か--MSの米ヤフーとの再交渉の先を読む

文:Dan Farber(CNET News.com) 翻訳校正:湯木進悟、ラテックス・インターナショナル2008年05月21日 16時38分
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 検索広告分野でYahooとの取引が成立した後は、次にMicrosoftは、150億〜200億ドルでFacebookを買収するために資金を費やすとの突飛な噂が、ここのところ飛び交うようになっている。

 5月19日に東京で開かれた記者会見において、Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は、独立企業としてのFacebookの今後の展望について尋ねられた。Reutersは、Zuckerberg氏が「これまでの歩みや業績からして、われわれが開発に注力し、長期的な視野に立ちつつ、独立企業として成長していくことを強く望んできたということが分かるだろう」と答えたことを伝えている

 しかしながら、Zuckerberg氏は、Facebookを売却する見込みに関する続く質問に対しては、コメントを差し控えた。Microsoftは、150億ドルの評価額となるFacebookの1.5%の株式を取得するため、2億4000万ドルを投資してきた。Yahooとの交渉を打ち切った後に、おそらくMicrosoftの取引銀行は、買収に関して、Facebookとなんらかの交渉を持ったと思われる。

 Microsoftは、現在もFacebookの買収を強く望んでいる。それはYahooの買収よりも、かなりクリーンに進む可能性があり、検索広告ほどではないものの、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の多大な広告価値を提供するものとなる。

 以下は、Microsoftが、YahooとFacebookの両方と取引を成立させると結論づけるに足る、いくつかの論理的な筋書きである。これは、Microsoftのオンライン戦略の4本柱として、関連づけて見ることもできる。

  1. 広告プラットホームを強化して、ディスプレイ事業で勝利を収める
  2. 検索分野で革新を遂げ、勢力図を塗り替える
  3. PC、電話、ウェブの全体で、エンドツーエンドのユーザーエクスペリエンスを提供する
  4. ポータルおよびソーシャルメディアのエクスペリエンスを再定義する
  • これまでの流れをまとめると、まずYahooは、Microsoftが交渉打ち切りという決定を下したことに驚かされた。Yahooが、1株あたり37ドルの買収額を要求し、Microsoftの面前で、Googleとの広告分野での提携へと流れるのを目にして、MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏は、1株あたり33ドルという提示額を取り下げた。これはYahooにとっては、誤算であったと言えよう。
  • それ以来、Yahooは株主代表訴訟に直面しているほか、Carl Icahn氏がYahooの株式を買い進めて、7月3日のYahoo株主総会における経営陣の完全なる刷新の提案へと向かいつつあり、Yahooにとっては、取るべきスタンスの再考を余儀なくされる厳しい圧力がかかってきている。
  • さらには、Googleが、Yahooのサイト向けにテキスト検索広告を販売することは、単に独占禁止法違反に関する問題を提起するのみならず、Microsoftがそっぽを向くことになりかねない。
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