億万長者投資家のCarl Icahn氏が、米Yahooに対し委任状争奪戦を開始することを計画しているという。これにより、最終的にはYahooの全経営陣が追い出される可能性がある。Reutersが米国時間5月14日に報じている。
Reutersの報道によれば、Icahn氏は、7月3日に開催されるYahoo株主総会で改選が行われる予定の、Yahooの10名の取締会役員席に関し、そのすべてもしくは一部の再選に異論を唱え、次期取締会役員候補となり得る12名からの協力を取り付けることに成功したという。
Icahn氏は、早ければ5月14日夜にも、同氏の計画の詳細を明らかにする可能性があると伝えられている。Yahooや株主が取締会役員の交代を要求する場合は、15日の業務時間が終了するまでに、候補者リストを提出することが求められている。
Icahn氏が委任状争奪戦を開始し、Yahoo売却への道が開かれることになるとの期待感から、Yahooの株価は、14日に2.18%上昇して、1株当たり27.14ドルで取引を終えた。
Microsoftが、1株当たり31ドルの買収提案をしたものの、実質的に3カ月間が大きな変化もなく経過した後、1株当たり33ドルの評価へと提示額を引き上げたものの、買収を断念するに至ってから、まだ2週間も経っていない。
Microsoftが3日に買収案を撤回後、まずYahooの株価は5日の取引時間中に急落したものの、その後は24.20ドルの最安値から、14日の取引時間中につけた1株当たり27.36ドルの最高値まで戻してきている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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