これまで筆者は、「Twitter」、「FriendFeed」、および最新世代のコミュニティー通信サービスの価値や将来性を論じる会話にかかわるのを避けてきた。こうしたサービスは、明らかにインスタントメッセージングの進化とフィードの成功を示している。
Twitterはアーリーアダプター向けのサービスであり(Kara Swisher氏の記事を参照)、メインストリームのウェブユーザーにはまだ浸透していない。Twitterのユーザー数は、ウェブメール、「Yahoo Messenger」、「AOL Instant Messenger」、「MSN Messenger」のユーザー数と比べると四捨五入の誤差程度にすぎない。
しかし、TwitterにはSMSのように140文字の制限があるにもかかわらず、インスタントメッセージングに新しい境地を開き、またフォローイングとフォロワーという概念によって、一種のブロードキャストモデルを実現している。
Dave Winer氏は2007年7月、Twitterを「フォローイングという1種類の関係性によって結びつけられたユーザー同士のネットワーク」と説明した。Winer氏はまた、Twitterを「比較的オープンなIDシステム」を持ったマイクロブロギングシステムと呼んだ。
Steve Gillmor氏はTwitterを、自分を「フォロー」してくれているソーシャルグラフと自分がフォローしているソーシャルグラフの接点を作れることだと説明している。
「フォローの非同期的な性格によって、かかわるすべての人にスターシステムと均等な機会の両方が生み出される」とGillmor氏は述べる。「あなたは独自の影響力の勢力範囲を築くことができる。そしてマイクロコミュニティーを作成して他のマイクロコミュニティーと連携することによって、拡大する影響力の圏域を形成することができる。わたしが何かを言ってScoble氏がそれに返答したら、Scoble氏のフォロワー全員がそれを理解してくれるわけではないが、かれらはわれわれが話している(Twitterでつぶやいている)ことを見ており、わたしはより多くのフォローを獲得することになる。最終的にどうなるかというと、より多くの強力なフォロワーが追加され、わたしの勢力範囲が広がるのである」(Gillmor氏)。APIによってTwitterの発言が「Facebook」のステータスページやFriendFeedでも表示されるようになるなど、Twitterはより拡張性が高くなり波及力も強くなっている。
Winer氏は、フォロワーの数と投稿数を考慮に入れて同氏の言うところの、Twitterという手段を使用してある人が生成しているノイズまたは「吐き出したもの」の量を測る指標を提案し、いくつかの具体的なデータを掲載している。
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