これは厳密には影響力の測定基準ではないが(むしろ全体的なリーチの大きさを測定する指標である)、非常に大きな数字になる場合がある。Winer氏の計算では、Robert Scoble氏にはTwitterで最多の2万1310人のフォロワーが付いており、投稿数が1万713件あるので、これらを掛け合わせると2億2829万4030回の潜在的なインプレッション数という結果になる(フォロワーと投稿数は徐々に増加していることを考慮すると実際にはもっと小さい数字になるだろうが、それでも大きな数字だ)。
この点から考えるとTwitterはアイデアを共有し、発見し、売り込むための非常に効率的な手段ということになる。ジャーナリストでありブロガーでもあるわたしの友人たちは、自分の投稿をTwitterでブロードキャストすることに凝っており、筆者も時々ライブイベントをTwitterで中継し、自分のメモや感想をフォロワーにブロードキャストしたことがある。フォロワーたちはそれをリアルタイムで受信することもできるし後から読むこともできる。またフォロワーとして登録せずに、キーワードを「Track」することによって特定の人物や概念をフォローすることもできる。「新しいものを発見し、特別な社会的交流を実現できる公的/私的なシナリオを作成してくれる」とGillmor氏は述べる。
Twitterはどこに向かっているのだろうか。まず、より安定したインフラを整備する必要がある。同社は1500〜2000万ドルの追加出資を獲得する予定であり、これはインフラ増強部門にとって助けになるはずである。Twitterは新たな出資を獲得することによって、新しい機能の追加に着手する可能性が高い。サービスのシンプルさが損なわれる危険性もあるが、インスタントメッセージングアプリケーションが進化してきた過程を見ると、これは不可避のことのように思われる。以下に、Twitterの由来と今後1年ほどでTwitterがどうなっていくかを占う1つの見解を紹介する。
Jeff Clavier氏(最近TwitterのアプリケーションであるTwhirlを買収したSeesmicの投資家)は、Twitterを「注意という投資に対する迅速なリターン」と表現した。
ギガビットネットワークの世界であえて文字数を数10文字から数100文字に制限することによって、この細切れの情報発信システムは、投入するべき時間の壁を最高でも数分にまで低くしてくれた。ほとんどの人々は、ブログの閲覧/投稿/コメントに多くの時間を割くことはできないが、誰でも1日に何回かは数分間の時間を見つけられる(中略)携帯電話やコンピュータからそれほど遠くに離れなければ。ウェブからでも携帯電話からでも利用でき、リアルタイムで(たとえScoble氏のようなヘビーユーザーではないとしても)1回にメッセージを1つずつ、またはアプリケーションを使用してリアルタイムでバッチモードで、または投稿できるようにすることによって、時間(または顧客獲得単価?)の限られたユーザーが1日の好きな時間に自分が選んだ注意の投資先について迅速なリターンを獲得できるようにしている。
Twitterは情報過多をさらに悪化させるが、自分がフォローするまたは自分をフォローしてくれる適切な人物を見つければ、1回あたり140文字の投稿に費やす時間に見合う良好なROI(投資利益率)が得られる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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