「Facebook」のサービス利用規約では次のように規定されている。
「このサイトは13歳以上を対象としており、18歳未満のユーザーは現在高校または大学に通っていることとする」
「MySpace」の場合はどうだろうか。
「MySpaceのサービスを利用することによって、あなたは(中略)14歳以上であることを示し、また保証することになる」
MicrosoftのLive.com検索エンジンおよびAsk.comのサービス利用規約では利用者の年齢については全く触れられていない。
外部の観察者の目から見ると、13歳以上のユーザーがFacebookやMySpaceのようなソーシャルネットワーキングサイトを利用できるのはちょっとおかしいように思える。そこでは多くのユーザーが自分のジェンダー、セクシャリティ、宗教について投稿しており、見るものを当惑させる可能性のある写真だって数多く存在する。しかし、この同じティーンエイジャーたちがウェブ検索を禁止されているのだ。これは間違いなく逆であるべきだ。
Googleは現在「Doodle 4 Google」コンテストを運営しており、K-12(幼稚園から高校に通う4〜18歳)の生徒がGoogleの会社ロゴのデザインに挑戦している。優勝者は1万ドルの賞金を受け取り、自分のデザインした作品が1日だけGoogleのトップページに表示される。
サービス利用規約の「お子様お断り」の方針に照らしてみると、Googleが学生対象のコンテストを催すのは少し奇妙だ。皮肉なことに、コンテストの優勝者は、親に代わりにURLを入力してもらわない限り、Googleのメインページで自分の芸術作品を見ることが禁止されることになってしまうではないか。
これはタバコの広告の話とは全く違うが、やはり非常に奇妙だ。なぜGoogleはわざわざ子供の利用を禁じるようなサービス利用規約を作成しておきながら、同時に子供向けのプロモーション活動を実施しているだろうか。なぜGoogleのサイトは、ライバル他社がまったく含めようとしなかったお子様お断りの規定を含めたのだろうか。
その答えは、今のところ謎のままだ。Googleの広報担当者は会社の規則に杓子定規に従うだけだ。そして法律家は結局、法律家でしかないのだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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