成人の「MySpace」ユーザーから誘い出され、性的暴行を受けたと訴える複数の少女の親が、MySpace.comおよびNews Corp.を相手取り民事告発した。
原告の代理人を務める法律事務所が米国時間1月18日に発表したところによると、訴えを起こした家族はニューヨーク州、テキサス州、ペンシルベニア州、サウスカロライナ州などさまざまな地域に居住しており、訴訟はそれぞれ別個にカリフォルニア州裁判所へ提起したという。
人気の高いソーシャルネットワーキングサイト(SNS)であるMySpaceを運営するMySpace.comからコメントは得られていない。同社はカリフォルニア州サンタクララに拠点を置く。
MySpace.comは以前、MySpaceにプロフィールを登録していた逃亡犯の追跡および捜索をめぐり、警察に協力したことがある。また同社は、未成年者を保護する対策も講じている。
MySpace.comと親会社であるNews Corp.に対する民事訴訟は17日に起こされたもので、両社の過失、未必の故意、詐欺、過失的不実表示に対する責任を問うていると、同法律事務所は説明した。
事件に関わりがあるとされる成人のMySpaceユーザー複数名と、一部のケースにおけるその共犯者らは、被害者の居住する州で刑事告発されている。数名の被告はすでに有罪となり、服役しているという。テキサス州で起訴された被告には、10年の懲役刑が課せられた。またニューヨーク州で起訴された被告は、現地での性的暴行および強姦に対する重罪で判決を待っている。後者の裁判では、共犯の成人男性が有罪を認めている。
ペンシルべニア州で起訴された成人男性は、未成年者との非合法な性的行為に関する12件の罪状について、判決を待っている。
伝えられるところによると、サウスカロライナ州に住む原告の14歳と15歳になる2人の娘は、被告に誘い出され、酒や薬を飲まされたあと、性的暴行を受けたという。本件では成人2名が逮捕されて、間もなく刑事訴追が行われる。
MySpace.comは17日、MySpaceで自分たちの子供がどのようなコミュニケーションを取り合ったのかを監視できる、保護者用ソフトウェア「Zephyr」を発表した。だが、同ソフトウェアのアクセス機能や行動範囲にかけられた制限を批判する声も出ている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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