メタキャストはこのほど、経営体制を刷新した。社長交代の人事を実施したほか、近く人員も倍増する計画だ。
主力の動画関連サービスの利用者が増加している一方、2億円強の資金調達(関連記事)を実現。今後は本格的な収益化の実現に軸足を移し、2009年3月期で1億2000万円の売上高を目指す。
4月1日付で経営体制を刷新。創業社長である井上大輔氏は代表取締役社長から代表権のない取締役チーフビジョナリーに就く。新社長は代表取締役CEO(最高経営責任者)として、三井物産からの出向で取締役を務めていた伊藤健吾氏(写真)が就任する。3月開催の取締役会で決定した。
2005年4月設立のメタキャストは動画関連のメタデータを事業軸に動画保存支援「TAGIRIツールバー」、動画専門検索「SAGURI」、動画管理およびコミュニティ「Mitter」などを手がける(関連記事)。
これらサービス発展の核となるTAGIRIツールバーのダウンロード数が3月31日で100万件を突破。収益化に本腰を入れられる利用者数に達したとの判断から、社内体制を研究開発的な立ち位置から事業拡大を目指せる経営体制に置き換える。
具体的には伊藤氏が広告事業などを軸とした収益基盤の強化や強固な経営体制の確立、井上氏が新規事業開発や海外展開などを担当する。6月には事務所を移転、拡張し、現在7人の人員を年内にも倍増できる環境を整える。
新社長に就任した伊藤氏は「2007年末にベンチャーキャピタルから2億円強の資金を調達できたため、いち早く上場を目指せる社内体制を確立したい」とコメントしている。
なお、今回の経営体制刷新に伴い、共同創業者で取締役の橋本大也氏は取締役チーフエバンジェリストに就任した。
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