動画関連サービスを手がけるメタキャストは12月28日、2億円超の第三者割当増資を実施した。運転資金に充当するとともに、今後の収益化を見込んでいる広告事業の強化などに充てる。
同社の第三者割当増資を引き受けたのは、グロービス・キャピタル・パートナーズと東京大学エッジキャピタル。2:1の比率で総額2億3166万円を出資した。
メタキャストは調達資金のうち1億1583万円を資本金に組み入れることで、資本金を3億86万円に増強。グロービスおよび東大エッジキャピタルから2〜3人の社外取締役を受け入れ、1月末開催の株主総会後をメドに、経営陣も刷新する計画だ。
同社代表取締役社長の井上大輔氏は「当社のビジネスモデルを評価していただけた結果だと思っている。今回の増資で運営する動画コミュニティサイト『Mitter』における広告商品を開発。4月以降から順次、新広告商品を販売するとともに、海外展開も進めていきたい」としている。
メタキャストは2005年4月設立。動画関連のメタデータを軸とした事業コンセプトで、これまでに動画のダウンロード支援サービス、動画専門検索、動画管理およびコミュニティサイトなどを手がけてきた。
一方、現段階では事業の黒字化には至っておらず、今後の収益モデルの確立や運転資金の確保などが課題となっていた。
今回の増資はngi group、三井物産に次ぐ3度目の資金調達となる。
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