どうしてもGA-EP35-DS4の場合、まず省エネ機能であるDynamic Energy Saverに目がいってしまう。だが、このGA-EP35-DS4、そしてGIGABYTEのマザーボード全般には注文すべき機能が搭載されているのだ。
例えばGA-EP35-DS4は、Xeon E3110をサポートしている。Xeonと言えばワークステーションやサーバ用と思いがちだが、別に個人で使って悪いというものでもない。実際、パーツショップへ行けばCore2Duoと同様、簡単に入手できる。いや、「一部のCore2Duoよりも遥かに入手しやすい」と言ってもいいだろう。そしてこの事実がGA-EP35-DS4の、Xeon E3110サポートを重要なものにしている。
あなたがこの記事を「いつ」読んでいるかによって、事情は大きく異なってくる。というのも2008年3月下旬から4月上旬であれば、Intelの新Core2Duo、E8400とE8500の品不足を耳にしているはずだ。そこで一部のショップ、そしてユーザーが「E8400の代わりにE3110」を利用しているのだ。2つのCPUはLGA775に対応し、動作周波数が3GHzでFSB 1333MHz、プロセスルール45nmと、スペックが似通っている。
このためE8400が大人気で品不足になった際、「似通ったスペックのXeon E3110を流用できないか?」という話になったのだ。だが、厳密には異なるCPUなので、実際にやってみるか、メーカーの対応情報に頼るしかなかった。そしてGA-EP35-DS4の場合は、BIOSバージョンF2以降でE3110への対応がメーカーサイトで確認できていたのである。GA-EP35-DS4とE3110の組み合わせは、このような背景の元、注目されたという訳だ。
さらにもう1つ注目して欲しいのが、GIGABYTEマザーボードにおけるeSATA IIポートの扱いだ。先程も書いた通り、GA-EP35-DS4は計8つものSerial ATA IIポートを搭載している。しかし一方、eSATA IIポートはというと、1つも用意されていないのだ。いや、正確には「オンボードでは」と言った方が正確だろう。なぜならGA-EP35-DS4には拡張スロット部分に取り付けて使用できる、eSATA IIブラケットが用意されているからだ。
構造的には大変シンプルなもので、内蔵タイプのSerial ATA IIポートを、eSATA IIポートに変換するアダプタだと思えばいい。面白いのはeSATA IIポートだけでなく、ケース内部の電源コネクタを外部に出す機能も用意されている点だ。そのまま使用してもいいし、付属の変換ケーブルでSerial ATA電源コネクタとして使ってもいい。これによりGA-EP35-DS4は、Serial ATA IIハードディスクをベア(要するに裸)のまま接続して使用することができる。
言い換えると本来内蔵して使用するハードディスクを、外付けハードディスクとして活用する機能が用意されているのである。eSATA IIポートに接続する外付けハードディスクの場合、電源を別に確保するといった不便さがある。ところがこの方式なら、電源も含めて確保できる上に、外付けケースも不要ということになる。もちろんeSATA IIポート自体が不要なら、取り付ける必要はない。
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