画質、操作性ともに現在発売されているフルハイビジョンビデオカメラの中でもトップクラスの製品だと感じた。大量に高画質の映像を撮影したいなら、間違いなく選択肢に加えたい製品だ。ただし注意点もある。それはバッテリの駆動時間と本体の重さだ。
確かにHDDは長時間の撮影が可能だが、付属バッテリも同じ時間だけ撮影できるわけではない。下表を見ていただきたい。参考にすべきは液晶モニタ使用時の連続撮影時間で、付属バッテリの「NP-FH60」を使うと実撮影時間で40分となっている。実際に撮影すればこれよりもさらに撮影できる時間は短くなる。これではいくらHDDの容量があっても宝の持ち腐れになりかねない。そこで、もし長時間の撮影を望むなら、「NP-FH100」などの大容量バッテリの購入も検討すべきだ。
バッテリパック | 連続撮影時間 | 実撮影時間 |
---|---|---|
NP-FH100 | 約5時間20分 | 約2時間40分 |
NP-FH70 | 約2時間20分 | 約1時間10分 |
NP-FH60(製品付属品) | 約1時間25分 | 約40分 |
NP-FH50 | 約1時間5分 | 約30分 |
注目すべきは液晶モニタを使用した際の撮影時間。実際はこれよりも短くなるので注意したい。バッテリによる撮影時間とHDDへの録画時間のバランスを考えると、価格差が開くのならHDDの容量はHDR-SR11の60Gバイトでも十分という気がする。
もう1つは重さだ。 HDR-SR12は付属バッテリを含んだ状態で約650gになる。男の筆者でも長時間の撮影はきつかった。大容量バッテリを装着すれば重量はさらに増すこもと考慮したい。メモリー方式ならもっと軽い製品もあるので、主に女性が使うなら、購入時に本体重量を他製品と比較して選ぶべきだろう。
店頭には価格のこなれたアナログ画質のホームビデオカメラが並んでいるが、一度ハイビジョン画質のビデオカメラを使うと後戻りできないほどの感動を味わえると筆者は考える。我が子の成長なり、ペットの記録なり、そして旅行の思い出など、貴重な映像を記録するならハイビジョンビデオカメラの購入をお勧めする。
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