ひろゆき氏が明かす、「ニコニコ動画が人気な理由」と「コミュニティ運営のコツ」 - (page 2)

永井美智子(編集部)2008年03月10日 21時04分

――ちなみに「荒れる」というのはどういう状態を指していますか。

 最近、誹謗と中傷の違いが分かったんですよ。誹謗は根拠のある、評価を下げる発言。中傷は根拠のない、評価を下げる発言。僕は、誹謗は結構アリだと思っているんですよ。「ここがこうだから悪い」というのは。でも中傷は、その人がどうやったら次から言われなくなるかという、プラスの方向性を見いだせなくて、ただダメージを受けるだけだったりする。

 ですから、できれば誹謗してほしいんです。いや、別に誹謗しろと言っているわけではないんですけど(笑)

 人が成長しやすいような状況を作ったほうが、長い目で見て、面白いものができ上がると思うんですよね。その場でつまんない人に「お前、つまんないから二度と来るな」って言ったら、たしかにつまんない人が減るので平均点は上がるんですけど、どんどんパイが小さくなっちゃう。

 それだったら、つまんない人に「こうしたら面白くなるよ」って言っていって、面白い人が大勢いるという状況を作ったほうが面白い世界になると思うんですよ。

――すでにニコニコ動画はクリエイターの協業の場にもなっていますよね。

 それはいいなと思って見ています。こちらが仕掛けたわけではないんですが、2ちゃんねるでも元々あった文化で、人の著作物を勝手に改造して公開して、それをまた別の人が使うことを誰もとがめない。例えばアスキーアートって、原型を描いた人がいても、最終形はぜんぜん違う人が作っているとか、面白い文章のコピペをだんだん変えていったりとか。ニコニコ動画はその文化圏のルールでやってもいいんだ、とユーザーが思ったので起きている現象だと思います。

 商業的に見ると、著作物を適当にいじくりまわして出すというのは、テクノにおけるサンプリングとか「サザエさんの秘密」本、替え歌ぐらいしかないと思うんですよね。あんまり商業的には日本でうまくいかない分野の文化で、ネットでしかできないから、ネットで流行したんだと思いますけどね。

――2ちゃんねるの文化を引き継いでいるということですか。

 結局、それまでは暇人がやることないから2ちゃんねるでうだうだしてて、ニコニコ動画が出てきて「あ、動画ができた、じゃぁ動画行こう」って。暇人がぐるぐるいろんなところを回っているだけで、その中のひとつにニコニコ動画が入れた、ということだと思います。

――場の設計として意識したことはありますか。

ひろゆきこと西村博之氏

 特にないかもしれません(笑)

 ただ、人がコミュニケーションするときって必ずその人同士でコミュニケーションした結果やログが残って、誰と誰がどういう会話をしたというつながりは残るんですけど、ニコニコ動画の場合、実はまったくそのつながりが残らないんですよね。強いて言えば、チャットのサービスに近いかなという気はします。チャット文化を持つサービスが今はもうなくなってしまったから、そのニーズを拾えたというのがあるのかなぁ。

 でも、それは別に僕が何かしたわけではないので、僕は大したことはしてないと思います(笑)

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