モトローラ、元プライベートエクイティ幹部を新CFOに任命へ

文:Marguerite Reardon(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2008年02月25日 19時55分

 携帯電話機メーカーのMotorolaは米国時間2月21日、元プライベートエクイティ幹部のPaul Liska氏を最高財務責任者(CFO)に任命した。

 Liska氏はこれまで、MidOcean PartnersやCVC Capital Holdings、Ripplewood Holdingsといったプライベートエクイティ企業のパートナーを務めてきた。Liska氏は、Motorolaの現CFOであるTom Meredith氏の後任として3月1日付けで新CFOに就任し、最高経営責任者(CEO)であるGreg Brown氏の直属の部下となる予定である。

 Brown氏は、2008年1月にCEOに就任した。前任のEd Zander氏は、業績不振により投資家からの圧力が強まる中、退任を余儀なくされた。

 携帯電話事業の建て直しに苦心しているMotorolaは、経営陣の刷新を図ってきた。携帯電話市場における同社の市場シェアは、過去1年で大幅に減少した。同社は2007年に携帯電話機の出荷台数で2番手から3番手に転落した。一方、市場リーダーのNokiaは市場シェアをおよそ40%にまで拡大した。

 Motorolaが抱える最大の問題は、特に欧州で消費者を引き付ける人気機種がない点だ。同社は、RAZR以来ヒット商品を出していない。低迷が続く中、Motorolaは1月に会社を正しい軌道に乗せるためのいくつかの「戦略的選択肢」を検討していることを明らかにした。その中には、携帯電話事業の売却案も含まれている。それでも同社の最高幹部らは、同社は携帯電話事業を売却する気はなく、他の選択肢を模索していると主張している。

 Liska氏には、数々の企業の価値を引き出した経験がある。同氏はプライベートエクイティ時代、企業の中に入り、経営を支援する仕事に携わっていた。同氏が手掛けていた企業は業績不振の企業が多かった。プライベートエクイティで働く前は、百貨店のSearsでクレジット部門の責任者を務めていた。同氏は、Searsが2003年にクレジット部門をCitigroupに60億ドルで売却した際に力を発揮した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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