ソニー、自社循環材使用モデルなど液晶テレビ「ブラビア」計11機種--デザイン一新し機能も進化

 ソニーは2月21日、環境に配慮した自社循環材使用モデルなど、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ「ブラビア」計11機種を発表した。J1シリーズ3機種は3月20日、F1シリーズ3機種およびM1シリーズ2機種は3月25日、V1シリーズ3機種は4月25日より販売を開始する。価格はいずれもオープン。

 新ブラビアは、11機種の新商品のうち9機種において、自社循環再生プラスチック材の採用を実現した。ソニーが確立したテレビ用難燃性プラスチック素材の自社循環の仕組みによって、過去にソニーが販売したトリニトロンカラーテレビの一部プラスチック部品や、ブラビアの製造過程で発生する発泡スチロール廃材を精製。厳しい品質管理の下で、高品質な資源循環材を確保し、ブラビアの一部部品に使用することが可能となった。

 性能面では、スポーツなど動きの速い映像や映画、写真、パーソナルビデオ、ゲームなどのハイビジョンコンテンツを、それぞれの映像特性に合った画質で楽しめるさまざまな高画質機能を備えた。

 導入以来高い評価を受けている独自の倍速技術「モーションフロー」をフルHDパネル搭載モデルの全機種に搭載。従来の2倍のスピード(毎秒120コマ)で映像を映し出すとともに、独自のアルゴリズムにより動きの速い映像を残像感少なく、映画特有の輪郭のゆれをなめらかな動画で再現する。

 「ブラビアエンジン」をベースに新開発した独自の画質エンジン「ブラビアエンジン2」は、シーンごとの動きや明るさに応じてノイズ低減をコントロールでき、動きの少ない映像ではランダムノイズをメインに低減。暗いシーンではシャープネスを押さえることによって、ノイズ低減を実現する。さらに被写体の動きと映像のノイズを独自のアルゴリズムで分離してノイズ処理を行うため、ノイズを除去しても残像が発生しにくい効果的なノイズリダクションが可能。

 このモーションフローとブラビアエンジン2との組み合わせで、滑らかでノイズの少ない映像再生が実現した。

 さらに、映画の質感を忠実に再現する映画鑑賞用の専用画質モード「シネマ」や、映画館でしか味わえなかったフィルム映画独特の映像をリビングで楽しめる「24p True Cinema」、写真を大画面で高画質に楽しむ「静止画専用フォト画質モード」および「ブラビア プレミアム・フォト機能」などを搭載した。

 また、ブラビアと接続してハイビジョンコンテンツを楽しむ機器の増加に合わせて、機器間連携機能「ブラビアリンク」と2.4GHz無線通信採用の「おき楽リモコン」の組み合わせによる簡単・快適な操作をさらに進化させた。ソニーによると、2.4GHz無線通信の採用は業界初という。

 デザイン面では、F1シリーズには、見る角度によって表情を変える新光沢塗装「サファイアブラック」と押し出しアルミを使用した「シルバー」という、2種類の素材を使用したベゼルを用意し、設置される部屋のテイストにあわせた素材感まで選択できるようにした。さらに、「壁よせスタイル」などの新しい設置スタイルも提案する。

 32V 型・26V 型・20V 型を取り揃えたJ1シリーズでは、セカンドテレビとして置かれる幅広い空間にマッチさせやすいよう、ブラック、ホワイト、レッド、ブラウンの計4色の比較的落ち着いた本体カラーを用意した。

 20V 型・16V 型を取りそろえたM1シリーズは、若年層や女性向けの商品として、コンパクトな筐体デザインにポップでカラフルな色を採用。シルバー、ブラック、ピンク、ブルー、オレンジ、グリーンの計6色とし、インテリア性の高いカラーバリエーションを展開する。

 なお、インテリアや持ち物にこだわりのあるユーザーのニーズによりきめ細かく対応すべく、ベゼル部分とループ部分のカラーをユーザーが選択できる「スペシャルカラーエディション」も用意。ベゼルカラーとして、ピンク、オレンジ、ブルー、グリーンの中から選択でき、ループ部分はそのベゼルカラーと同系色のカラー、もしくはシルバーを組み合わせて、計8種類の組み合わせから好みのカラーを選択できる。

 スペシャルカラーエディションは、「e-Sony Shop」または「ソニースタイル」にて購入できる。

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