社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)とヤフーは10月25日、Yahoo! JAPANが提供するインターネット・オークション・サービス「Yahoo!オークション」を通じて海賊版の出品者と取引していたユーザーに向けて、今後海賊版を購入しないよう呼びかける活動を開始したと発表した。
両社はこれまで、海賊版ソフトウェアの出品削除や広報啓発などの海賊版販売の防止活動を共同して実施している。しかし、海賊版販売行為は依然としてなくなっておらず、特に悪質として刑事事件化した案件も少なくない。また、取引前の当事者間の連絡で「海賊版であること」が出品者側から明示された場合であっても、取引を中止しないユーザーが多いことも確認されている。
現在の著作権法では、海賊版を購入すること自体は、直ちに違法とはならない。しかし、購入者がいる限り海賊版販売という違法行為がなくならないことから、両社はYahoo!オークションでの海賊版購入を違法行為を助長するものととらえ、今回の取り組みを開始した。
具体的には、ACCSの調査に基づき海賊版出品者と取引していたユーザーに対して、Yahoo! JAPANからメールでメッセージを直接送付する。これにより海賊版販売の防止への理解を求め、海賊版を今後購入しないよう呼びかけていく。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス