「CeBIT 2008」は、より効率のよいビジネスへ--開催期間の短縮で約10%のコスト削減

坂本純子(編集部)2007年10月10日 02時22分

 ドイツのハノーバーで行われる世界最大のデジタルテクノロジ展示会「CeBIT」を運営するドイツ産業見本市は10月9日、2008年3月に行われる「CeBIT 2008」に向けプレカンファレンスを開催した。

 まず、2007年3月に行われた「CeBIT 2007」の実績は、来場者が48万人、出展社数は6150。取引成立額は113億ユーロ相当で、出展者の54%がドイツ国外から参加したと発表した。出展社数は、若干減少傾向にあるものの、自動車業界の来場者数が倍増しており、前年よりも上回ったとした。

 CeBIT 2008は、展示会の期間を従来の7日間から1日短縮し、6日間になる。これは、参加者や出展者のコスト削減を狙ったもので、ブースや企業の規模にもよるが、出展社はおよそ10%程度の節約になるだろうと予測する。一方で、短縮により来場者数は若干影響があると見ているが、「経験から、期間を短縮しても購買意欲を持っている人は必ず来てくれる。取引をしたいメインの層は変わらないので、ビジネス的にはむしろ効率がよくなるはずだ」とスベン・ミハエル・プルーザー上級副社長は語った。

 CeBIT 2008の共通テーマは、「テクノロジー&インフラストラクチャー」と題し、ビジネスソリューション、公共部門ソリューション、家庭用およびモバイルソリューションの3つを柱に開催する。ハードウェアの出展者においてはデザインが重要になっているとし、新たな展示テーマとして、デザインにも力を入れる。ドイツのデザイン賞を運営するiF International Forum Design社と協力し、だれもが直感的に使える「ユニバーサルデザイン」の特別展示とデザイン賞の表彰式を行うとしている。また、特別テーマとして「テレヘルス(遠隔医療)」、エネルギー消費量を低減する「グリーンIT」の展示にも力を入れると語った。

 なお、CeBIT 2008のオープニングスピーチには、マイクロソフト最高経営責任者のスティーブ・バルマー氏、ドイツ首相のアンゲラ・メルケル氏らを予定している。

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