独ハノーバー発--CeBit見本市において、Intel幹部が自動車向けのしゃれた機器--車載PCの発表を行った。
名称はまだ決定していないが、同製品は独Electronic Equipment Produktion & Distributionによって製造され、IntelのPentium Mプロセッサを搭載している。また、3G、Wi-Fi、もしくは3GSMワイヤレスネットワークを経由し、インターネットにアクセスすることもできる。
Intelが発表した車載PC |
同製品を利用するドライバーは、音声認識技術を利用して電子メールをチェックしたり、ウェブを閲覧したり、後部座席で鑑賞するDVDを再生したり、あるいは車の停止中であればドライバー用にもう1枚DVDを再生したりすることが可能だ。また、目的地までのルート検索も行える。
このコンピュータは、CeBitではBMWのMINIに搭載されていた。ダッシュボードのラジオなどを取り付ける部分にフィットするようデザインされている。このコンピュータを利用するには、専用のオーディオシステムを取り除かなければならない。その代わりに、同マシンはMP3ファイルを再生できる。
ソニー「Vaio U-70」 |
Intelはほかにも、ダッシュボードに設置可能なタッチスクリーン式ポータブルPCのソニー「Vaio U-70」を紹介した。U-70は、通常のノートPCよりは小さく、PDAよりは大きい。Intelによれば、U-70は、ユーザーが、予定表や目的地までのルート、その他の音声作動情報などのデータをほかの機器と同期させるために利用できるという。
今年初頭、セキュリティ研究家らが、車載PCがウイルスに感染する疑いがあるという警告を発した。だがIntelは、ウイルスによってドライビングシステムコンピュータに影響が出ることはないとした。
ドイツで広報を担当するIntelのHans-Jurgen Wernerは、「今回発表したコンピュータシステムは、自動車の電気系統やABS、エアバッグ、モーターなどからは完全に切り離されている」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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