9月6日に発表されたアップルのiPodシリーズは、iPod classic、nano、shuffleに加えて、新たに「iPod touch」が誕生するなど大きなアップデートが随所に見られるものとなった。中でも大きく注目を集めたのは、iPhoneの指でディスプレイをなぞって操作する“マルチタッチインターフェース”を受け継いだiPod touchだ。
アップルの新製品の企画を担当する米国Apple社iPod製品企画担当シニアディレクターのStan Ng氏に、今回の製品のデザインや今後について話しを聞いた。
はい、我々はそう考えています。今回発表したiPod touchは、iPhoneで培われた技術を受け継いでいます。非常に革新的なマルチタッチインターフェース、ゴージャスな3.5インチディスプレイ、そしてWi-Fi(無線LAN)、数百万のビデオにアクセスできるYouTubeなど、いずれもこれまでのiPodにはなかった技術を採用しています。また、Wi-Fiを利用してiTunes Wi-Fi Music Storeにアクセスすれば、iPodを利用して曲を購入したりすることも可能になります。こうした機能は、日本だけでなく世界中のユーザーに受け入れていただけると確信しておりますし、ユーザーの皆様にも満足していただける製品に仕上がっていると思います。
だからこそ、ぜひ一度試していただきたいのです。一度でもさわっていただければ、そのユーザーインターフェースのすばらしさがご理解いただけるのではないかと思います。その体験はこれまでにないものです。マルチタッチインターフェースを利用することで、指で触れるだけでアルバムのジャケットを次々と切り替えてアルバムを選択したり、ズームイン、ズームアウトなどを指の操作だけで簡単にできるようになるのです。こうした機能は、日本のユーザーにも高いアピール度があるだろうと確信しています。
iPhoneの使われ方は携帯電話の電波を利用できるため、ずっとネットワークに接続しているという特徴があり、電話としての使われ方を意識しています。しかし、iPod touchはそうではありません。確かにWi-Fiの機能は持っていますが、どこでもコンテンツを楽しむというコンセプトで作られています。確かにiPhoneとiPodはオーバーラップしているように見えるかもしれません。なぜそう見えるのかと言えば、iPhoneはiPodの機能を包含しているからでしょうね。
それは興味深い見解です。確かにそう言われることが少なくないのも事実です。じゃあ、それが将来どんな影響があるのかって?もちろん未来のことは誰にもわかりませんし、今何かをお話することはできません。私にとっておもしろいことは、この新しいiPod touchはまだ出荷もされていないんです。それなのにみなさん、「この次はどうなんですか」と質問をされるのです(笑)。
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