UPDATE Appleは米国時間9月5日、刷新された携帯音楽プレーヤー「iPod」シリーズ、そして、iPhoneの大幅な価格改訂を発表した。
「iPod touch」は、基本的に通話機能を取り除いた「iPhone」と同等で、3.5インチ画面、マルチタッチインターフェース、ホームスクリーンをやはり備えている。iPod touchは、802.11b/g Wi-Fiに接続が可能で、ウェブブラウザ「Safari」を搭載し、GoogleおよびYahooの検索機能を装備している。
iPod touchは2種類が用意され、299ドルの8Gバイトモデル、399ドルの16Gバイトモデルがある。バッテリ寿命は、オーディオ再生で22時間、ビデオ再生で5時間とAppleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は述べた。両モデルとも、9月発売開始の予定。
iPod touchには、iPhoneと同じバージョンMac OS Xが搭載されている、とAppleでiPod製品担当バイスプレジデントを務めるGreg Joswiak氏は述べた。
iPod touchの登場により、一部顧客はiPhoneの購入をためらう可能性がある。これは、通話機能をあきらめる必要はあるものの、iPod touchがiPhoneに比べて低価格で、AT&Tとの2年契約も不要なためだ。しかし、このことについて、Appleはあまり気にしていない様子だ。「競合に流れるよりは良い」とJoswiak氏は述べる。
また、Appleは、通常のiPod、「iPod nano」、そして、「iPod shuffle」など既存の製品についても変更を明らかにした。通常のiPodは「iPod classic」と呼ばれ、4万曲の保存が可能な160Gバイトモデルが提供される。同モデルは、これまでのiPodよりも薄く、バッテリ寿命も長くなり、40時間の楽曲再生が可能。価格は349ドル。80Gバイトモデルは、価格が100ドル下がり、249ドルで販売される。「iPod classic」の発売は、今週末に予定されている。
iPod shuffleについて変更はわずかで、色が変更されたものの、価格は変わらず、すでに提供が始まっている。新しい「Product Red Shuffle」は、エイズ、結核、マラリアと戦うプログラムを支援する。
iPod nanoにはビデオ機能が加わったが、画面幅は2インチのみ。新しいゲームとAppleの「Cover Flow」が搭載された。Cover Flowは、アルバムカバーをスクロールさせて楽曲の検索を可能にするソフトウェア。iPod nanoには2種類が用意され、4Gバイトモデルは149ドル、8Gバイトモデルは199ドル。色の種類はiPod shuffleと同じで、今週末には店頭に並ぶだろうとJobs氏は述べた。
iPod nanoの変更は、これまでより短く四角いiPodという噂に合致したものだった。新しいiPod nanoは、体積的には旧モデルと同じだが、長さが短くなる代わりに、横に広がった。これは、320×240ピクセルの解像度を持つ2インチ画面を搭載したためだ。
新しいiPod nanoに対する最初の反応は、iPod nanoが旧iPodにおいて最も人気があったモデルということもあり、複雑なものだった。CNET News.comへの読者からの投稿では、新しい色についての不満や、2インチスクリーンでビデオを見ることへの懐疑的な気持ちが表されていた。
AppleInsiderへの投稿では、「気に入っているが、クラッカーを思い出させる。チーズを加えて、ひとかじりしたい気持ちだ」という意見も見られた。
しかし、映画やテレビ番組の視聴を考慮して多くの人がiPod nanoを購入するという可能性は、大きな画面と容量という面から考えると低い。
また、Jobs氏は、iPhoneをいち早く購入したユーザーの一部を落胆させるかもしれないニュースも発表した。同製品の価格が、発売からわずか2カ月で200ドル下がり、399ドルとなった。
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