都会にはソーシャルナレッジを深めたいと考える若者が多い(Yelperがその典型的な例である)。Schumacher氏によると、これらの若者たちのニーズを満たすオンラインハブはこれまでなかった。
Schumacher氏は「私たちを取り巻く世界はさまざまな選択肢であふれている。流行に敏感なユーザー層をつかんだGoingは、有利なポジションに付くことができたと言える」と語る。ただし、GoingがYelpのように確実にユーザーの心をつかんで行けるのかどうかはまだ定かでない。
また、I'm In Like With Youの成功を予想するのも時期尚早だ。Forman氏は現在、サイトの機能拡張を図ると同時に、同サービスに対する間違った認識の払拭にも取り組んでいる。メンバー同士がオフラインで会う傾向が強くみられるI'm In Like With Youは、「Lavalife」や「eHarmony」をはじめとした出会い系サイトとしてのイメージが濃く、Forman氏はこの点を一新しようと躍起になっている。
Forman氏は「I'm In Like With Youは出会い系サイトではない」と強調したうえで、次のように語っている。「私はただインターネットで暇つぶしできる場所を提供しているだけ。そこで誰かと出会えたとすれば、それはそれで喜ばしいことだが」
新規に参入したソーシャルネットワーキングサイトのいずれかが「成功の秘訣」を見出しているのかどうかは定かではない。ただし、Yelperが何らかの意味でこの分野の先行きを表しているのだとすれば、オンライン/オフラインのソーシャルネットワークとして今後成功するためには、単なるプロファイルや友達リスト、写真の共有だけではないサービスを提供することが必要になるであろう。
「Yelpがオンラインとオフラインの溝を埋めることに成功した秘訣はレビューにある」と、YelpユーザーのAdrianさんは明かす。「他人が書いた文章からは、その人について実にさまざまなことを知ることができる。だから、レビューを書いた人と実際に会うときは、その人がどういう人なのかを大まかに把握できている。「Facebook」では相手の外見、映画や音楽の好みなどは知ることができるが、書き手のキャラクターを文章から読み取れるYelpとは、溝を埋める効果がまったく違う」(Adrianさん)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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