インビテーションコード取得者だけがアクセスできる「I'm In Like With You」は、受身的な「フレンドリクエスト」を取りやめ、あるメンバーが別のメンバーの設定したゲームに勝たなければコンタクトし合うことができないという仕組みを採用したものだが、デートの相手や遊び仲間を探すサイトとして急成長している。オフラインでのメンバー同士の会合は、I'm In Like With Youを設立したCharles Forman氏が当初から意図したものではなく、ユーザー主体で実現したものだ。
Forman氏は「サンフランシスコでは、I'm In Like With Youのオフ会が既に2回開催されているはずだ」と語り、冗談半分に「メンバーからお誘いはかからなかったが、Tシャツを無料で配布してくれという依頼は来た」と付け加えた。数カ月前に開設されたばかりの同サイトは、オフラインでの公式な会合こそまだ開催したことがないが、Forman氏は実現に向けて乗り気の姿勢を見せている。
オンライン/オフラインのハイブリッドモデルは、ニューヨークを拠点にして2002年に設立されたMeetupによって初めて採用されたものと考えられている。Meetupは、大統領選で民主党から立候補したHoward Dean氏のハイテク通の選挙チームが、全米各地で支援者グループを動員するためのツールとして起用したことで一躍有名になった。
ウェブおたくが孤立していた時代はもはや終わった。Yelpを利用するヤングプロフェッショナルたちにとっては、同サイトはレストランのサービスや味の悪さについて不平を言うための場所だけでなく、強力なソーシャルツールでもある。
冒頭のパーティに出席したAdrianという名前のYelperは、メールで次のように語っている。「私がこれまでに会ったYelperの多くは、ただ流行っているだけのつまらないイベントなどではなく、誰のコンサートやどこのラウンジがお勧めかを知っている」
インターネットの台頭とともに普及したマニア系のサブカルチャー(少数派政党や「スター・トレック」など)がトピックでもない限り、社会的な知識を増やしたり、事情に精通した人と出会ったりするための手段としてオンラインを利用するという考え方は、わずか5年前であっても一笑に付されていたであろう。
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