それが今、出会い系サイトや「MySpace.com」がメインストリーム化したおかげで、ソーシャルネットワーキングを現実の世界まで広げることを格好悪いとか、恥ずかしいと考える人が少なくなってきている。
Crystalという名前のYelperは、Yelperではない友達からYelpのオンライン/オフラインアプローチが奇妙だと思われているかどうかを問われて、次のように答えている。「友達のほとんどはMySpaceなどで交流し合うオンライン仲間なので、よく理解してくれている。Yelperではない友達をYelpのイベントに招待したことがあるが、皆他のYelperたちと意気投合していた」
その一方で、Jaxという名前の別のYelperは、友達からまだ完全には理解してもらっていないと語る。「オフラインで会うことを友達はおかしいと考えているが、観劇や食事に一緒に出かけることで互いをサポートできるということを彼らは理解していない」
Yelpのパーティが需要の高まりを受けて自然に生まれたものであるのに対し、Goingは利用者にオフラインとオンラインの両方でネットワーキングする機会を与えることを当初から意図している。
その結果、GoingはYelpより管理者側からの制約が多い。これは創設者Evan Schumacher氏が言うところの「ライフスタイルブランド」を創出するために、バーベキューパーティからブラックタイ着用のチャリティイベントまですべてを網羅した内容となっているためである。また、Goingのコンテンツは完全なユーザー生成型ではない。メンバーはイベント情報を投稿できるが、カレンダーに掲載されるイベントの多様性を保つため、パートナーやプロモーターの選定はGoingが行う。
Goingが自然発生的なYelpとは異なるかたちで始まったことは明らかだが、Schumacher氏はGoingが初期の段階で成功していることを裏付ける証拠として、精力的に活動するメンバーがすでに4都市に8万人以上いることを挙げ、既存のコミュニティーをうまく利用していることが成功の要因であるとしている。
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